クリーンルームの空気清浄度

クリーンルームは、空気清浄度を高い環境にした部屋のことです。
液晶や半導体、医療品や化粧品の製造時、手術室などに必要となります。
この清浄度は、1立方メートル中のゴミの大きさと量でクラスが決められており、1→10→100→1,000→10,000となっていて、数値が少ないほど清浄度が高いクリーンルームとなります。
この基準に当てはめると一般の外気で晴天時は、クラス1,000,000程度で、最下位のクラスと比較しても100倍違います。
雨天時は、雨で空気中のゴミがたたき落されるので600,000~200,000ぐらいとなります。
クリーンルームは、建設にも維持にも多くのコストがかかりますし、クラスやその部屋の大きさによってはコストは更に何倍にもなります。
それでも品質や生産性などを考えると必要となります。
ちなみに、これだけの空気清浄度なので花粉症の時期でも中に入ると症状が治まります。
クリーンルームは究極の空気清浄機でもあります。
クリーンルームの定義
クリーンルームとは、空気中の浮遊塵芥の大きさや数が、求められるレベル以下になるように人為的にコントロールされている空間と定義できます。
求められるレベルとは一体どれくらいなのかというのは、そのクリーンルームの用途によって大きく変わってきますので一概には言えません。
また、人為的にコントロールされているということも定義に含まれます。
もしかすると、高い山の頂上付近の空気は、都心において何らかの用途で求められるクリーンさよりも綺麗であるかもしれません。
だからと言って山頂にある山小屋の中のことをクリーンルームと呼ぶことはないという意味です。
大まかにいって、クリーンルームの用途は精密工業用のものと、バイオテクノロジー用のものとに分けられます。
浮遊塵芥と一口に言っても、精密工業分野においてはいわゆる微粒子が着目されるのに対して、バイオテクノロジー分野ではカビやウイルスなどの微生物が着目されることになります。
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2022/4/21 更新