移植でクリーンルームを利用する場合

免疫力が落ちるような治療をする方や、移植などの後に免疫が落ちる事からクリーンルームを利用する事になります。
移植後にクリーンルームを利用する際、どのような注意があるのでしょうか。
基本的に過ごし方については、医院の方からアドバイスが有りますのでそれに従えば問題ありません。
無菌状態を保つ為の空調で風が発生する事から、一番良い状態の空気を吸える形で過ごす様に頭の方向などは決まるのが一般的です。
当然の事ながら、クリーンルームの外に出る事は避けなければなりません。
床に落ちた物も、自分で拾う事は避けた方が良いでしょう。
私物を持ち込む場合は、クリーンルームの性能に問題が起きる可能性が有ります。
何を持ち込む場合でも、最初に看護師や医師に相談する必要があります。
面会される方も、外からの見舞いになる事もあります。
飽くまでも、清浄な状態が必要な間は使用上の注意を守りながら使用していきましょう。
また、分からない事は自己判断しないで確認をとりましょう。
無菌クリーンルームの基礎知識
クリーンルームは、空気中を浮遊する微粒子や微生物を管理して、清浄さを保つためのシステムを備えた部屋のことです。
精密な工業製品の製造工場や、バイオテクノロジー、医療、食品製造分野などで利用されています。
工場などで利用される場合はホコリなどの浮遊微粒子の管理に重点が置かれ、一方、バイオテクノロジーや医療、食品などの分野では、微粒子に加え微生物の管理も重視されます。
微粒子および微生物が非常に高いレベルで制御されているクリーンルームは、いわゆる無菌室になります。
浮遊微粒子および微生物は、給排気システムによって空気を清浄化することで管理されており、高性能エアフィルタを通すほか、気流の方向や、室圧制御も行われています。
さらに常時のモニタリングでこれらが管理されます。
しかし、無菌状態を保つには、空気の清浄化だけではなく、人間が異物を持ち込まないことが重要で、出入りの際には消毒や風圧による異物除去など一般に厳重な措置がとられています。